
こんにちは、英語学習サポーターのしゃいにーです。
英語を読めるし聞けるのに話すとなると全然ことばが出てこない。
そんな悩みを抱えた日本人は多くいます。
そして真面目な人ほどその傾向が強いです。
(あくまでも私の体感としてですが)
かつての私もそうでした。
英会話の授業で、ネイティブの先生が言っている内容は理解できるのに、自分が話すとなると全然ダメ。
ライティングは下手すれば英語を母国語とする人よりもよく書けていると褒められるほどだったので、単語を知らなかったり、文法の知識がなかったわけではありません。
なのに話すとなると簡単な英文すらすぐに出てこない。
プライドはズタズタでした。
「どうやったら話せるようになるんだろう?」
悩みながらも英語の勉強をつづけていていくうちに、わたしが英語を話せない原因になっている、あることに気づきました。
その「あること」に気づいてからは、英語を話すことができるようになりました。
もちろん、原因がわかったからといって、2,3日ですぐ話せるようになったわけではありません。
でも、ずっとスピーキング力だけが他の3技能と比べて劣っていることがコンプレックスだったわたしが、その「あること」に気づいたおかげで、練習すればするほどに英語を話せるようになったのです。
今回は、読めるし聞けるのに話せないと悩むかつてのわたしに向けて、その「あること」についてお話します。
英語を読めるし聞けるのに話せない原因となっていること
結論から言うと、「あること」というのは「間違いの自覚」です。
といってもこれだけではよくわかりませんよね。

大丈夫です、これから説明します。
冒頭でも少しお話したように、わたしは英語の4技能(読む、聴く、書く、話す)のうち、書くこと、すなわちライティングがとても得意でした。
その実力は、英検準一級の英作文で満点を取ってしまうほど。
英文を書くときは常に文法の間違いがないか、三単現のsをつけ忘れていないだろうか、aとtheの使い分けはこれで合っているだろうか、などなどあらゆることに気を配っていました。
ですが、英作文を書くときには役に立っていたこれらの細かい部分への配慮が、スピーキングをするときの足かせとなっていたのです。
たとえば、実際に英会話の場面では「あ、これは語順がちがう気がする・・・」「aだっけ、theだっけ?」と文法や語法の細かい部分が気になって、話せなくなってしまうことがよくありました。
英作文が得意だったからこそ「この表現は間違っている」と分かっているので口に出すことがためらわれたのです。
そして正しい英文を頭の中に組み立てられたころには、すでに話題が変わっていてタイミングを失ってしまう・・・なんてこともしばしば。

結果、会話にうまく参加することができず、置いてけぼりな気持ちになることが多くありました。
英語を話すのに必要なのは正しさよりも瞬発力
英語に限らず、会話というのはテンポが大事です。
頭の中で完ぺきな英文を組み立てたところで、口に出すタイミングを失ってしまえば自分の考えを相手に伝えることはできません。
少々、文法が間違っていても、単語のチョイスおかしくても、口に出してしまえば相手も何が言いたいのか注意して聞いてくれます。
言いたいことがあるときにはまず頭に浮かんだ単語を口から出してしまうこと。
瞬発力が大事なのです。

下手に知識があったために、文章の正確さばかりに気を取られていたわたしは、この瞬発力がまるでありませんでした。
そのことに気づいたわたしは、英会話時にはこれまで気になっていた語順や文法、ニュアンスなどを出来るだけ無視して、いかに素早くレスポンスできるかに意識を向けるようにしました。
とはいえ、まったくでたらめで通じなくても困るので、最低限の語順は守れるよう、瞬間英作文を使って自宅でトレーニングしつつ、3単元のsや冠詞の使い分けなど細かい部分は「間違っててもいいや」という気持ちで英会話に挑みました。
それからは早かったです。
あれだけ苦戦していたスピーキングも日を追うごとに上達していきました。
正しい英語よりも伝わる英語を目指す
よくよく考えてみると、ネイティブの話す英語だっていつも正しいわけではありません。
「He doesn’t know.」を「He don’t know」とか言ったりします。

最初聞いたときは「え!doesn’tじゃないの!?」とびっくりしましたが、言うんですよ。
話しことばと書きことばは違います。
書くときに文法や語順が大事なのは、相手が目の前にいないからです。なるべく誤解のないように、正確で整った文章でなくてはいけません。
でも、話すときは相手が目の前にいます。相手の反応を見ながら、その都度足りないことばを補っていくことができます。
伝わればそれでいいし、伝わらなかったら別の言い方を試すだけ。
たとえ整理された文章でなくても、最終的に伝わればそれが正解なんです。
だったら、一文一文で見たときの語順や文法の正しさにそこまで気を配らなくても大丈夫だと思いませんか?
間違いを自覚したまま英語を話そう
わたしと同じように、英会話を始める前にしっかりと文法を勉強した人は同じような壁にぶち当たっているかもしれません。
そんなあなたに、伝えたいことは「間違いを自覚したまま英語を話そう」ということです。
たとえ、あなたの頭の中に浮かんだのが、ただ英単語をめちゃくちゃに並べたものであってもかまいません。
まず、頭の中から外に出してあげてください。
思いついた単語を、思いついた順番に口から出していくのです。
それが英会話の第一歩です。
「話せない」と思っているのはあなたの思い込みです。

大丈夫、きちんと文法を勉強したあなたなら、すぐに慣れて正しい文法も操れるようになります。