
こんにちは、英語学習サポーターのしゃいにーです。
英会話を前提として英語学習を進めるときに、単語帳で語彙を増やしていくやり方はおすすめしない、という話を「単語帳をいくら暗記しても英会話で言葉につまってしまう理由とその解決策」の記事でお伝えしました。
そのなかで英会話を前提に語彙を増やしていくなら体験ベースで覚えていくといいよ、ということを書いたのですが、具体的なやり方がわからないというひともいると思います。
なので今回は市販の単語帳を使わずに語彙を増やしていく手順を具体的にお伝えします。
簡単にいうと自分にとって必要な語彙を集めたオリジナル単語帳を作るイメージです。
では、早速ですが、本題に入ります。
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用意するもの
用意するものといっても大したものではないです。笑
ノートとペン、それから辞書を用意してください。
おそらくすでに自宅にあるもので代用できるので無理に買わなくてもいいかなと。
ただ、ちょっとでも使いにくかったり不便さを感じるとやる気を削がれる原因にもなるので、どうせやるならこういうの使ったほうがいいですよ、という気持ちでおすすめを紹介しておきます。
まず、ノートですが、1日中持ち歩くのでポケットなどに入りやすい小さめのものがおすすめです。
わたしはA7サイズのリングノートを使っています。
リングノートなら立ったままでも書きやすいですよ。

ちなみに見開きで使いたいのでリングは横についたものがいいです。
ペンは書きやすければなんでも良いのですが、心理学的に青いペンだと集中力アップの効果があります。

サラサが書きやすくておすすめ。
最後に辞書ですが、自分の言いたいこと(日本語)を英語に変換するので、和英辞書を使います。
わたしは紙の辞書が好きですが、今の時代はネットですかね。
Weblioの辞書アプリが発音付きで使いやすいです。
- A7のリングノート
- 青いペン
- 和英辞書
「使える」語彙を増やす具体的なやり方
最初に箇条書きで手順を書いておくと以下の通りです。
- 英語で言えない単語を探しながら過ごす
- ①で見つかった単語をメモ
- 夜にまとめて和英辞書で調べる
順にくわしく説明していきます。
「これって英語でなんていうのかな?」を常に意識する
「単語帳をいくら暗記しても英会話で言葉につまってしまう理由とその解決策」でもお伝えしましたが、このやり方の一番のポイントは「これ、英語でなんていうのかな?」という問いかけを常に意識することです。
たとえば、朝起きて歯を磨いている最中
「歯って英語でなんていうのかな?」
「歯ブラシは?歯磨き粉は?」
「歯を磨くってどう言うんだろう?」
すこし意識すればいくらでも出てきます。
とはいえ、現在の英語のレベルによっては、これだと1日100個も200個も見つかってしまって負担が大きすぎるという場合もあるかと思います。
なので、最初はモノの名前、その中でもあなたが毎日触れるものを中心に英語で言えるかどうかを確認していくのがおすすめです。

慣れてきたら、「かわいい」「嬉しい」などの形容詞や「磨く」「押す」などの動作を表す単語にも意識を向けてみるといいですよ。
それか、先に1日あたりの限度数を「20個まで」などと決めておくのも手です。
いずれにせよ、負担が大きくなると挫折する原因になりますので自分でできそうな範囲でやることです。
英語は継続と繰り返しがとにかく大事なので、挫折しそうなポイントはできるだけ工夫して回避するようにしましょう。
英語で言えなかった単語はその場でメモ
「これって英語でなんていうのかな?」と問いかけてみて、言えなかった単語はその場でノートを開いて見開きの左側にメモします。
右のページには調べた英単語を書いていくのでここはあけておいてくださいね。
サッとメモして、仕事なら仕事、家事なら家事などそのときしていた作業に戻ります。
この時点では英語での言い方を調べません。
もちろん、頭の片隅には「これ、英語でなんていうのかな?」という問いかけを置いておきますよ。
そして、次にまた英語で言えない単語が見つかったら、サッとメモします。
これを一日中繰り返します。
1日の終わりに英語で言えなかった単語を調べる
夜、寝る前に今日見つけてノートにメモしておいた「まだ英語で言えない単語」を辞書を使って調べます。
会話を前提としているので、もちろん発音もしっかりチェックします。
前半でもお伝えしましたがWeblioなら発音もすぐにわかるのでおすすめです。
そして、調べた英単語をノート右側に書きます。
ちなみに発音は調べるだけでなく自分でも声に出して読んでみることが重要です。
余裕があれば例文を読んでみるのもいいですね。
今日見つけた単語の意味をすべて調べおわったら、最後に日付とその日あった出来事を一文でいいので書いておきます。
ちょっとした日記みたいなものですね。
この一文はちょっとめんどくさいと思うかもしれませんが、書いておくとあとで振り返るときに便利です。
2日目以降、一度調べたはずの単語が思い出せないとき、「この単語は確かあれをした日にメモしたやつだ…」という記憶を頼りにさかのぼって探せるので。
このやり方のデメリットと対策
最後に、このやり方で語彙を増やしていくデメリットも紹介しておきます。
それは、ナチュラルな言い回しを覚えるのが難しいということです。
ネイティブがよく使うカジュアルな表現などは和英辞書を引いてもあまり出てきません。
スラングもそうです。
なので、どこか伝わりにくかったり、不自然な言い回しになることがあります。
しかし、会話中に言いたいことがわからずダンマリしてしまう、ということを避けられるので、言葉が思うように出てこないうちは有効な覚え方と言えます。
たとえちょっと不自然でネイティブからすると不思議な言い回しだったとしても、何かしら単語を口から出せば言わんとするところは伝わりますからね。

というわけで、語彙を増やすのにこればかりやるのはオススメしません。
対策としては、多読や多聴などで、自然な英語に触れる機会を設けることです。
多読や多聴に関しては別記事にまとめてありますので、よかったら読んでみてくださいね。

この記事が少しでもあなたの役に立てればうれしいです。