「英検1級を受験するためにパス単を買ったけど、なかなか覚えられない」
「無理なく楽しくできる英検1級単語の覚え方を知りたい」
こんな人に向けて書いています。
この記事を読めばパス単を使って英検1級レベルの語彙を「確実に」身につける方法がわかります。

こんにちは、英語学習サポーターのしゃいにーです。現在英検1級の取得に向けて勉強しています。
英検1級は語彙力が合否を分けるといっても過言ではないくらい単語のレベルが高いです。
準1級に必要な語彙数が7000〜9500語程度と言われているのに対して、1級では12000〜15000語程度の語彙数が必要だとされています。
わたしはこの記事のやり方で語彙数を約10000から12000まで増やすことができました。
最初に言っておきますが、この方法は「3ヶ月で2000語を覚える」のような短期で付け焼き刃的に身につける方法ではなく、それなりの時間を要するかわりに覚えた単語を確実に定着させるものとなっています。
「とにかく受かればいい」「はやく覚えたい」と考えている人には向かないやり方ですのでその点だけご理解くださいね。
それではごゆるりと〜。
英検1級パス単を使った単語の覚え方
パス単を使った覚え方、とは言っていますが、やり方は他の単語帳と基本的には同じです。
詳しくは「単語帳を利用した効率のよい英単語の覚え方」に書いていますので詳細はこちらを参考にしていただくとして、ポイントだけさらっと確認していきます。
20個ずつのセクションに区切る
「パス単1冊まるまる覚えなくてはならない!」と思うと気が遠くなります。
「これならできそう」というレベルまで細かく区切ることで、モチベーションを下げずに取り組むことが可能です。

わたしの場合はそれが単語20個でした。
20個ずつのセクションに区切り、赤シートで隠しながら単語の意味を当てていきます。
このとき3秒以上考えても意味を思い出せない単語はすぐに日本語訳を見て意味を確認しました。
20個すべてを確認し終わったら、今度は意味を思いだせなかった単語のみ復習していきます。
思いだせない単語がなくなるまで繰り返したら、次の20個の単語へと進みます。
STEP.2を5回分行い、計100個の単語を覚えます。
覚えた100単語を総復習します。ここで間違えた単語はSTEP.2と同じく思いだせない単語がなくなるまで繰り返します。
以後、繰り返しです。
ポイントとしてはとにかく1週目をはやく終わらせてしまうことです。
単語というのは繰り返しで徐々に覚えた単語の量が増えていけばいいので、どんどん先に進めてなるべく早く1周目を終わらせてください。
最初のほうに覚えた単語は後半には忘れてしまっていてもかまいません。
途中で、「そろそろ復習したほうがいいかな・・・」なんて思い立って復習をするといつまでたっても1周目が終わりません。
最初の数ページに記載された単語だけやたら覚えていて、後半は全然・・・なんてことになりかねませんので、とにかく1周しましょう。
先に注意しておきます。
この1周目は死ぬほどキツイです。
知らない単語ばかりだし、日本語訳を見ても難解なものが多いし、まじで苦痛です。
でも、キツイのは1周目がピークで2周目以降は覚えた単語も増えてくるので徐々にラクになります。
なのでこの1周目をとにかく乗り切ってください。
ここで挫折しないコツとしてはとにかく短期間で一気に終わらせること。

わたしがパス単をやり始めたときはほかの勉強を一切やらず、単語だけに集中していました。
スキマ時間にアプリで復習
覚えた単語は復習しないと忘れます。
基本的には最初に紹介したやりかたでどんどんページを進めていくのですが、一周終わったくらいからはアプリでの復習も取り入れました。
使ったのはこのアプリです。
ランダム表示できるし、単語テスト的に使ったり、間違えた問題だけを復習したりできるのでかなり使いやすいです。
ちなみに読み上げも付いているので洗い物をしているときなどにながら勉強として流して発音もしっかり確認しました。
◯◯と並行する
ここまでもったいぶってスミマセン。
◯◯に当てはまるのは海外ドラマの視聴です。
これは狙ってというよりは好きで見ていたら単語の定着に効果があったという感じです。
具体的に何がよかったのか、これから説明しますね。
英検1級で出てくる単語、むずかしいなぁと思いますよね?
日本語訳を読んでも難解だし、日常生活で使いどころなくない?
って思ってませんか。
わたしは思ってましたね。間違ってました。反省してます。
実際には海外ドラマでもガンガン出てきます。
日本語だと難解でも、英語で聴くと意外とそうでもないというか、ニュアンスを理解しやすいです。
たとえば、veto(拒否権を行使する)という意味の単語があるのですが、海外ドラマ「Criminal Minds」では次のように使われていました。
[Alex]And the job comes first for both of us.That was the deal.
[James]Yeah, well, the deal also came with the veto power.Remember? One of us could always say,”I want to be a couple again.”
Alex…I want to be a couple again.Criminal Minds
「お互い仕事優先っていう約束だったでしょ?」
と言うAlexに対して、夫のJamesは
「わかってるよ、でもその約束には(仕事優先に対する)拒否権も含まれてただろ。どちらかが望めば、夫婦としての時間を取り戻せるって。
アレックス・・・夫婦の時間を取り戻したいんだ。」
と言っています。
ここでは名詞として使われていますね。
この veto という単語はなかなか覚えにくいと感じていた単語なのですが、ドラマで出てきてからはあっけないほど簡単に覚えてしまいました。
これほどまでに簡単に覚えてしまうのは、やはり入ってくる情報が多いからだと思います。
ただ単に、視覚、聴覚を刺激しているだけではなく、
セリフを発した登場人物の表情やしぐさ、置かれた状況などさまざまな要素がドラマを見ているわたし自身の感情とリンクすることによって、ガツンと記憶に残るのでしょう。
ドラマにのめりこめばそれだけ記憶にも残りやすい気がします。
英検1級パス単を7〜8割覚えると長文が読める
大体ですが、このやりかたでパス単の7~8割くらいの単語を覚えると、1級の長文問題を読むのが苦しくなくなりました。
いままで本当にちんぷんかんぷんで、読めたもんじゃなかったのが
「ふんふん、なるほど、ちょいムズイけど大体こんな感じのことが書いてあるな」
と理解できるようになった感じです。
そして、一度覚えてしまうと忘れにくいです。
とはいえ、単語の定着のために海外ドラマを見るのは非効率・・・と感じるかたもいると思います。
そんな方へ朗報ですが、リスニングも爆伸びします。
英検のリスニング対策はほぼしていません。
というのも、このやり方で単語をある程度攻略したあと、旺文社のリスニング問題集を解いてみると、すでに7割以上の正答率でした。
英検のリスニング対策にかける時間は節約できます。
解いたのは旺文社の「英検1級リスニング問題150 (英検分野別ターゲット) 」です。
もともと英検対策として海外ドラマを見ていたわけではなく、趣味で見ていたので
単語も定着するし、リスニングもできるようになるし、「あれ、こんなに楽しく英語力あがっていいの?」という感じです(笑)
ただし、量はかなり見ていますよ。
詳しくは「海外ドラマにどハマりしたら英検1級レベルのリスニングが普通に聞き取れるようになった体験談。」を読んでみてください。
というわけで、短期間で効率よくパパッと語彙力をあげたい人にはおすすめしませんが、以下のような人にはおすすめです。

当てはまった人はぜひやってみてくださいね。
