こんにちは、Shinyです。
冠詞のaとtheの使い分け、ややこしいなあと感じていませんか?
英語を聞いたり読んだりするときには気にしていなくても、いざ自分が書いたり話したりする側になったときに迷うひとは多いのではないでしょうか。
冠詞って日本語にないものだから使い分けがむずかしいですよね(^^;)
今回はそんなあなたのために、冠詞の使い分けがぐっと楽になる考え方を教えちゃいます。
また、どうしてもa(an)とtheで迷ってしまったときの裏ワザも最後に紹介していますのでそちらも参考にしてみてくださいね。
不定冠詞と定冠詞
まずは基本のおさらいから。
冠詞には不定冠詞(a,an)と定冠詞(the)の2種類あります。
順番に見ていきましょう。
不定冠詞(a,an)
不定冠詞というのはaとanのことです。英語の不定冠詞はこの2つだけ。
意味として「ひとつの」と認識しているひとが多いと思いますが、実はそれだけではたりません。
「(漠然と)あるひとつの」と認識しておくほうが理解しやすいと思います。
たとえば、車がほしいなぁとつぶやくとします。
ただ単に移動手段としての車がほしいだけで、メーカーや機能にこだわりがない場合はaを使います。
私は車がほしい。(まだどんな車かは決めていない)
定冠詞(the)
定冠詞はtheのみです。
辞書をひくと「その、例の」と出てきます。
たとえば車がほしいとつぶやくとき、もうすでに「このメーカーのこのモデルがほしい」と具体的に決まっている場合にはtheを使います。
私は車がほしい。(ある特定のほしい車がある)
例文1と例文2はどちらも車がほしいことを主張していますが、意味がまったく異なるのです。
この世にひとつしかないものはthe
最初に一番カンタンなものから説明しますね。
the Earth(地球)などこの世にひとつしかないものは the を使います。
太陽とか月も同じですね。
でもおそらくあなたが難しく感じているのはここではなく、aを使う場合とtheを使う場合のどちらも存在しているパターンのことですよね。
次で紹介します。
a(an)とtheを使い分けるときの考え方
わかりやすく例文を用意しました。
(公園に猫がいた。)
The cat was chasing a rat.
(その猫はネズミを追いかけていた。)
a cat, the park, the cat, a rat, どうしてこういう使い分けをしたのでしょうか。
結論から言うと、話し手と聞き手の間で何について話しているのかわかるときはthe, 初めて話題に上がるときはa、というような使い分けをしています。
ひとつずつ見ていきますね。
まず、最初の a cat ですが、これは話し手が初めて猫を話題に出しているので a cat です。
もし以前に今回話題に上がっている猫を公園で見かけたことがあり、聞き手もその猫について知っている状態であれば、次の例文のようにtheを使います。
(こないだ見かけたあの猫がいた。)
続いて、the parkです。
図書館や病院などもそうなのですが、よく行くところは決まっていますよね。
行きつけの場所として決まっているものについて話すときはtheをつかいます。
(昨日、病院に行った。)
次のthe catですが、これはさきほど一度この猫の話は出てきているので、話し手と聞き手の間である特定の猫について話しているのがはっきりとわかっている状態ですよね。
なのでtheをつかっています。
最後のa ratはこの話し手のストーリーの中で初めて登場していますので、聞き手にはこのネズミに関して前知識も何もない状態ですよね。
だからaをつかっています。
と、このように初めて話題にあがるものはa、すでにお互いになんのことかわかっている場合にはtheをつかう、と覚えておくといいでしょう。
要するに、話し手と聞き手との間で共通の認識かどうか、がひとつの目安となるのです。
どうしても迷ったときの裏ワザ
今回の例文のようにはっきりしたものだとわかりやすいのですが、実際に会話をする場面でaとtheのどちらを使えばいいかわからない場面は出てくると思います。
Shiny
そういうとき、わからないからといって話せなくなってしまうのは避けたいですよね。
その場合の裏ワザとして、所有格をつけることを覚えておくといいかもしれません。
所有格というのは(~の)と訳すmy, your, her, theirなどのことです。
その名詞がどこに所属しているかがわかるのであれば、とりあえず誰だれの~と所有格をつけておけば大丈夫です。笑
英作文の試験でも減点されることはまずないでしょう。(英作文はたいていの場合減点方式なので間違っていなければ✖をつけられることはありません)
a(an)とtheの使い分けに悩んでいるあなたの参考になればうれしいです\(^o^)/